インプラントは、またどんな人にも適合する治療方法なのです。入れ歯やブリッジは、他の歯を支点として、その歯を支えるため、他の健康な歯まで傷んできたり、徐々に弱らせてしまう原因にもなります。しかし、インプラントはその歯を単独で歯根から作るわけですから、そのような心配が要らないのです。またその治療方法のため、歯が一本もないような状態でも支障なく人工の歯を作っていくことができます。
インプラントの棒状のものが普及する前から、こうしたインプラントはあるのですが、複雑な形状のインプラントを埋める溝を骨に正確につくるために高い技術力が必要とされ、なかなか普及しませんでした。それでも、このような形でなければインプラントを実現できない人のために、近年、ドイツを中心にテクノロジーが開発され、ヨーロッパではこのようなインプラントでも取り扱えるという歯科医が増えて来ています。
インプラント治療では、そういった他の歯に与える影響はまったくといっていいほどありません。それはそれぞれの歯が独立した状態で治療が行なわれるからです。入れ歯の場合ですと、口を開けてしゃべったり、笑ったりした際に外れてしまったりすることがありますが、インプラントですとその心配はまったくありません。ですから、今までどおり、大きな口を開けて大笑いすることができます。
インプラントは、あごの骨に直接、埋め込む治療のため、出来上がった歯は、従来からの自分の歯のように、しっかりと噛むことができます。噛むことで、あごの骨を鍛え、あごの骨が痩せることを防ぎます。あごの骨が痩せると、咀嚼力がなくなり、将来的に認知症の原因になったりすることがあります。インプラントには、そのような効果もあるのです。
インプラントが『第三の歯』と呼ばれているということは前に話したと思います。乳歯はともかく、永久歯が失われてしまったら人の歯はもう二度と生えてきません。生活に必要な歯がなくなることなど考えられないでしょう。そのようなことになる前に、手遅れになる前に何らかの処置を行うことをお勧めします。インプラントを推進しますが、不安な方は入れ歯でもブリッジでもよいのです。とにかく、失った歯のせいで他の歯も失わないように、細心の注意を払って見てください。