インプラントの本体はチタンでできているので曲がったり折れたりすることはなく、もちろん虫歯にもなりません。しかし、歯垢や歯石が原因となって歯周病になるとインプラントの土台である骨まで侵されて支えられなくなってしまいます。つまり、インプラントの寿命は口の中の衛生状態次第であり、確実なブラッシングを行って歯垢や歯石の沈着を予防しておいたらいくらでも長持ちするのです。
インプラントの歯を支える部分がアバットメントと呼ばれる部分です。構造的には、フィクスチャーの上に置かれることになります。材質はほとんどがフィクスチャーと同じく酸化チタンでできています。ただし、前歯などにインプラントの治療を施す場合には、セラミック製のアバットメントが使われます。このアバットメントの上に人工の歯が置かれることになります。人工の歯の材質はたいていの場合、セラミックが用いられます。
インプラントで4つ目に挙げられるのが"スイスプラスインプラント"です。これはアメリカで開発されたものですが表面にはSBMブラストというざらざらさせる加工が施され、"I.T.Iインプラント"にタイプが似ています。
インプラントとは直接関係のない部分ですが、人の体にとって重要な"顎関節"に障害が起こる"顎関節症"は、顎の関節とその周辺に起きるもので、「口を大きく開けることができなくなった」「口を開け閉めするときに顎が鳴る」「顎が痛い」「首や肩が凝る」といった症状を示します。更に顎やその周辺だけでなく、頭痛、めまい、耳鳴り、手足のしびれといった二次的な症状を訴える人もいます。原因としては、左右どちらか一方だけで咬む癖があったり、歯ぎしりや頬杖をつく癖があったり、虫歯にかぶせていたプラスチックや金属が壊れたりさびていたり、抜歯後に治療しないで放置しておいたために前後の歯の位置がずれて咬み合せが悪くなっていることなどが考えられます。
インプラント手術では、垂直、水平の骨の幅が足りない場合、増骨を行ないます。よく知られている増骨法としては骨組織誘導再生法(GBR法)、サイナスリフト法、ソケットリフト法などがあります。GBR法は、吸収したり破壊されたりしている歯槽骨を再生させる方法です。この方法では、数ヶ月で、新しい歯槽骨が再生されるといいます。